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ガンダーラ美術
ガンダーラは現在のパキスタン北西部、ペシャワールを中心とした一帯の地名で、内陸アジアを東西に結ぶ交易の要衝として古くから栄えました。シルクロードミュージアムでは、我が国の仏教美術の源流たるガンダーラの仏像、そして釈迦牟尼の伝記を描いたレリーフ彫刻など、アフガニスタン、パキスタンから出土した多くの作品を展示しております。
弥勒菩薩立像
時代:2〜3世紀
出土地:ガンダーラ
材質:片岩 H: 117cm
ギリシア彫刻の文化を色濃く醸し、耳や腕に装身具をつけ、サンダルを履き、髷を結い、左手に水瓶を持つ姿は、高貴な王侯をモデルとされていると思われます。
龍王夫妻の舎利供養
時代:2〜3世紀
出土地:ガンダーラ
材質:片岩 H: 17cm
仏陀が涅槃した後、その舎利は8等分され、その一つがラーマグラーマに住むナーガ(蛇)の所有するところになりました。右端に舎利容器が安置され、龍王と王妃、楽士と踊り子が表現された技楽供養をしている様子が描かれ、彼らはいずれもナーガの標識である龍蓋(コブラ)を背負っています。
花を持つ天使の柱頭
時代:2〜3世紀
出土地:アフガニスタン北部
材質:石灰岩 H: 35cm
上下に向けられた多くのアカンサスの葉の間から右手に花を持つ天使が姿を現すような構図。アカンサスの葉の上に渦巻き形装飾が左右に伸び、アルカイックスマイルの天使、連珠文に飾られた羽、上部には、四つ葉のお花と鋸歯文が見られます。
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